そもそも狭小住宅とは
狭小住宅とは、一般的に50平方メートル以下の狭い土地に合わせながら、十分な生活空間を備えた一戸建て住宅を指します。特に面積や用途が限定され、まとまった土地を確保しにくい都心部では、一戸建て住宅を希望する際に、この狭小住宅を選択するケースが目立ちます。狭小住宅の特徴を一口で言うと、効率的な構造と間取りにあります。例えばよく好まれる構造なのが3階建て。これは狭い土地面積であっても、比較的効率よく床面積を確保できるためです。その上で1階部分を駐車スペース、2階にはキッチンやリビングといった家族の共用スペース、そして3階を寝室や子ども部屋などプライベートな空間として、間取りを設定するケースが珍しくありません。
狭小住宅ならではのメリットも
前述したように狭小住宅ならば、面積や用途が限定された土地であっても、十分な生活空間を確保できます。同時に狭小住宅ならではの、魅力的なメリットも豊富です。例えば土地の広い郊外に住宅を建てるよりも、土地面積が狭い分だけ固定資産税を安く済ませることが可能です。また都心部であれば、交通利便性の高いエリアに狭小住宅を建てることで、快適な通勤や通学を実現することもできます。
さらに狭小住宅でよく選ばれる3階建てのケースでは、日当たりや風通しに優れている点も、注目したいメリットです。ビルや住宅が密集している都心部であっても、洗濯物を干すのに便利な上、健康で快適な生活を送ることができます。さらに1階部分に駐車スペースを設けることで、料金の高い都心部の駐車場を借りる必要もなくなります。
狭小住宅は建坪が限られている関係で、廊下や階段の面積が狭くなりがちです。その為、バリアフリー化が難しく、高齢者が住む場合は注意が必要です。